かかし釣具店

屋号は古めかしい?ですがルアーが主な釣具屋です。

Lew’s(ロッド)

〇Lews(ロッド)

 1970年代誕生の初代は天龍製でその後大丸興業製となった “SPEED STICK”

私がルアー釣りを始めたのは子供世代を中心にルアーブームが巻き起こった1980年代半ば頃、釣具店で販売されていた“ダイコースピードスティック“の逆輸入版は、釣具店の販売価格で3千円くらいと、お小遣いを貯めれば子供でも買えるお値段で大人気でありました。

かく言う私の“SPEED STICK”の記憶も、初代天龍製やAコネ正規品ではなく、お小遣いを貯めて手に入れた逆輸入版“4-156HOBB”がスタートです。

その後には、こちらもお小遣いを貯めて買った丸型パーミングのambassador5000を乗せて、琵琶湖で初めて40cm超えのバスを釣って興奮で震えたり、長島の用水で雷魚を釣ったりと活躍してくれた道具で、今思えば重いタックルを子供がよく投げていたものだと思いますが、同世代の方なら同様の思い出をお持ちの方も多いのでは?

そんなオッサンが釣具店を始めて、昔のルアーなどの消息は?とネットを徘徊していて“SPEED STICKの名称を見掛ければそりゃあねぇ…ということで自分が試してみたくて仕入れてしまった次第なのです。

 

 Lew’s Laser SG1 Graphite Speed Stick Series

エントリーモデルのブランク素材でIM6なのかぁ…と、高弾性素材です!とIM6が大々的に宣伝されていた当時を知る世代にはなかなかの衝撃?

当時カーボンモデルの頭には“SG”の記号がついていたなぁなところ、こちらもカーボンで”SG”が付されていることにオッサン的にはニヤリです。

リールシートがスケルトンタイプだったり、グリップはセパレートタイプと今風に進化していますが、他に仕入れたモデルよりも太めのバットからティップに向かってブランクがギュッと絞られる感じでスピードスティックぽい雰囲気が強く出ていたり、6ftモデルはシングルのコルクガングリップだったりとまたニヤリ。

仕様としては、IM6カーボンブランクに黒塗ステンフレームのアルミナオキサイドリングガイド、そして米国ロッドのお約束?でフックキーパーが付属しています。

オーバーヘッドキャストで「ぽーん」とルアーを投げて、ルアーを操作して魚を誘う…そんなシンプルな使い方に似合いそうなロッドです。

詳しい紹介はLew’sのサイトへどうぞ→(https://www.lews.com/rods/lasersg1)

#Casting Rods

LSG160MFPC…¥9,500+税 (PowerM, ActionF, 60-1pc, 8~17lb, 1/4~5/8oz)

LSG166MFC…¥9,500+税 (PowerM, ActionF, 66-1pc, 6~12lb, 1/8~1/2oz)

LSG170MHFC…¥9,500+税 (PowerMH, ActionF, 70-1pc, 12~25lb, 1/4~7/8oz)

#Spinning Rods

LSG166MLFS…¥9,500+税 (PowerML, ActionF, 66-1pc, 4~10lb, 1/16~5/16oz)

 

Lew’s Speed Stick Series

こちらは2019年秋登場でブランク素材はIM8…そう言えばIM6やIM8って何だろう?と調べてみると、米国HEXCEL社の炭素繊維の商標だそうで、Specific Tensile Strength(比引張強度)がIM6で31.6(x10の4乗)、IM8は34.7(x10の4乗)…書いただけでよく分かってないですが、この値が高いほどシャキッとしているという認識?

“IM”と付くのは6、7、8、9、10があり、IM10で比引張強度39.7(x10の4乗)と一番高いのですが、引張弾性率というのはIM8が17.8(x10の6乗)で最高値と…ますます一般人には理解の外ですが、技術者な方には素材の特性がこの数値から分かるんだろうなぁ(ちなみに“AS4”もこちらの会社のようです)。

(興味のある方はHEXCEL社のHPへどうぞ→https://www.hexcel.com/Products/Carbon-Fiber/

他の仕様としては、リールシートはLew’sオリジナルのグラファイト製スケルトンタイプグリップ、ガイドはFujiのConceptOガイドでリングはアルミナオキサイド、そしてお約束のフックキーパー付属、グリップはリアがフルコルク…なのですが、リングコルクではなくてデュラコルクにコルクシートを巻いたモノのようです。

個人的に気になった竿ですので、“LSS66M”を先行で試験購入して使ってみましたが、10g前後のミノーやクランク、5gウエイトのテキサスリグなど昔っぽい?シンプルな釣りがやり易い感じで、それくらいのウエイトのルアーならば6.6ftですがシングルのオーバーヘッドキャストで“普通に”(これが今時は珍しい)投げられます。

この竿に合わせてリールも“SPEED SPOOL LFS-SS1HA”を私物にして使用しましたが、私のパーミングではリールシートの握り具合が微妙…だったので、ABUのambassadeur4600C3を乗せてみると結構よい感じでした。

竿としてはシンプルな釣りに使い易いと、個人的に気に入って仕入れてみましたが…国内メーカーさんの商品と比べると一般的には厳しいだろうなぁ。

詳しい紹介はLew’sのサイトへどうぞ→(https://www.lews.com/rods/speedsticks)

#Casting Rods

LSS66M…¥15,200+税 (PowerM, ActionM, 6’6”-1pc, 6~12lb, 1/8~1/2oz)

LSS68MH…¥15,200+税 (PowerMH, ActionF, 6’8”-1pc, 12~20lb, 3/16~3/4oz)

LSS70M…¥15,200+税 (PowerM, ActionM, 7’0”-1pc, 10~20lb, 1/8~1/2oz)

#Spinning Rods

LSS69MLFS…¥15,200+税 (PowerML, ActionF, 6’9”-1pc, 6~10lb, 1/8~3/8oz)

 

Lew’s David Fritts Perfect Crankbait Speed Stick Series

クランクベイトでの釣りを得意とする古参バスプロ、デビッド・フリッツ氏監修のカーボンとグラスのコンポジットロッドです。

7ftくらいまでならリアグリップは短めの握りは太め、バットはゴン太でアメリカのクランキングロッドらしいなぁという雰囲気があります。

おや?と目をひくのはガイドが小口径とアメリカのロッドにしては珍しいですが、監修者が細めのライン(と言ってもアメリカでの細めです)を好むためのようで、これについては本国のレビューでもガイドが小さいと不満を述べている方もあるようです…。

仕様としては、42tグラファイトとグラスのコンポジットブランク、ステンレスフレームのアルミナオキサイドリングガイド、リールシートはオーソドックスな形状でフォアグリップレスのステンフードフロント、グリップはコルクでエンドはEVAで補強、そしてお約束のフックキーパー付きです。

こちらも“LDFP68MH”を1本試験購入して使用してみたところ、溜池で使用する10~14gのクランクベイトでは、カーボンロッドほどカクカクと振動がうるさくもなく、グラスロッドより底当たりやルアーの動きは分かりやすいので使い易く感じました…ただ比較のグラスロッドの記憶が、20数年前の米国F社のグラスクランキングロッドなので今時のフルグラスロッドはもっと進化しているのかも?

個人的に気に入ったのは、ザラスプークなどの大きめのペンシルベイトを手早く動かす操作が非常に楽だったということで、コレの6ft前後があればトップでチャッチャカ引く釣りには良さそうなんだがなぁ…。

クランクベイトやスピナーベイト、リップレスクランクなどの引いてくる釣り、大きめのミノーを大きく操作しての釣りなどに向いていると思いますので、手早い釣りがお好きな方はいかがでしょうか?

詳しい紹介はLew’sのサイトへどうぞ→(https://www.lews.com/rods/frittsperfect)

#Casting Rods

LDFP68MH…¥15,200+税 (PowerMH, ActionM, 6’8”-1pc, 12~20lb, 1/4~3/4oz)

LDFP70M…¥15,200+税 (PowerM, ActionM, 7’0”-1pc, 10~25lb, 3/8~1oz)

LDFP70MH…¥15,200+税 (PowerMH, ActionM, 7’0”-1pc, 15~30lb, 1/2~1-1/4oz)